この記事の信頼性
- 筆者は京大院卒で10年間の社会人経験がある男性です。
- キャリアカウンセラーの資格を持っています。
- 会社を退職した経験があります。
静かな退職のやり方を知りたい
この悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事で紹介する「静かな退職のやり方10選」を読めば、最低限の仕事をして頑張ない働き方が分かります。
実際に、私は会社で静かな退職を経験しましたが、その体験談なども語っていきます。
記事前半では「静かな退職のやり方10選」を、後半では「静かな退職を10年行った体験談」を解説するのでじっくり読んでくださいね！
・静かな退職とは？
・アメリカで流行ったQuiet Quittingが語源
「静かな退職」とは、アメリカで流行った、「Quiet Quitting」という働き方の日本語訳です。
アメリカでの「静かな退職」とは、実際に仕事を辞めるわけではありません。
職場で給料をもらうために最低限の仕事はするが、がんばらないことです。
アメリカのSNSで流行った、がむしゃらに働かなくていい、そんな概念です。
・日本でも「静かな退職」が注目を集めている
日本でも「Quiet Quitting（静かな退職）」が次第に注目を集め、文化の一部になりつつあります。
過労やストレスによる健康問題が社会問題となる中で、仕事とプライベートのバランスを重視する考え方が広まりつつあります。
特に若い世代を中心に、定時で退勤し、時間外に仕事を持ち込まない姿勢が見られるようになりました。
これは、終身雇用や年功序列といった従来の働き方に対する疑問や、労働環境の改善を求める声が背景にあります。
企業側も、従業員の働き方改革に取り組む中で、「Quiet Quitting」を許容する動きが見られます。
柔軟な勤務時間やリモートワークの導入が進み、従業員が自分のペースで働ける環境が整いつつあります。
「Quiet Quitting」は、個々の従業員が無理なく働き続けるための新しいアプローチとして、日本でも浸透し始めているのです。
日本の「静かな退職」とは、与えられた仕事はそつなくこなし、それ以上の目立つ行動はしないような働き方のことを言いますが、見切りをつけて退職するということまで含みます。
体験談を後術するけど、私も見切りをつけて会社を辞めました。
・静かな退職のやり方10選
「静かな退職」（quiet quitting）のやり方、つまり「職場で給料をもらうために最低限の仕事はするが、がんばらない」方法について、具体的な方法を10個ご紹介します。
このアプローチは、過度なストレスや燃え尽きを避けつつ、仕事とプライベートのバランスを保つためのものです。
- 基本業務に集中する
- 時間外労働をしない
- 新しいプロジェクトを引き受けない
- 出世を目指さない
- スキルアップや自己啓発を必要最低限にする
- 仕事の悩みをプライベートに持ち込まない
- 仕事とプライベートの境界を明確にする
- 業務の優先順位を見直す
- 職場の人間関係に深入りしない
- 自分のペースを守る
1つずつ解説します。
・基本業務に集中する
会社の目標管理に記載されているタスクに専念し、それ以外の業務は避けます。
・時間外労働をしない
定時で退勤し、業務時間外に仕事のメールや電話に応じないようにします。
・新しいプロジェクトを引き受けない
追加の責任や負担を避けるため、新しいプロジェクトや特別なタスクに参加しないようにします。
・出世を目指さない
昇進や昇給の機会を追求せず、現状のポジションに満足します。
・スキルアップや自己啓発を必要最低限にする
職務に必要な最低限のスキルアップに留め、過度な自己啓発やトレーニングに時間を割かないようにします。
・仕事の悩みをプライベートに持ち込まない
仕事のストレスや問題を家庭やプライベートの時間に持ち込まず、リラックスできる環境を作ります。
・仕事とプライベートの境界を明確にする
自分の中で仕事とプライベートの時間をはっきり分け、それぞれに集中できるようにします。
・業務の優先順位を見直す
重要でないタスクや効率の悪い業務を見直し、労力を必要最低限に抑えます。
・職場の人間関係に深入りしない
職場での人間関係を良好に保ちつつ、必要以上に深入りせずに距離を保ちます。
・自分のペースを守る
他人と比較せず、自分のペースで仕事を進めることを心掛けます。
・静かな退職を選ぶ理由とそのメリット・デメリット
静かな退職は、働きすぎやストレス、燃え尽き症候群のリスクを避けるための手段として広がっています。
ここでは、メリットとデメリットを見ていきましょう。
・メリット
- 過労やストレスを避けることで、心身の健康を保てる
- 仕事に追われることなく、家族や友人との時間を大切にできる
- 余裕のある時間を副業や趣味に充てることで、自己成長を図れる
- 無理のない働き方を続けることで、長期的に同じ職場で働き続けれる
- 本当に必要な業務に集中することで、仕事の効率を上げれる
・デメリット
- 昇進や昇給の機会が減り、キャリアアップが難しくなる
- 上司や同僚からの評価が低くなることがあり、重要なプロジェクトや役職から外される
- 積極的な働き方をしないため、収入が一定のまま停滞する
- 最低限の業務に留まることで、仕事に対する意欲や達成感が減少する
- 新しいプロジェクトに参加しないことで、チームとの関係が希薄になる
・静かな退職でキャリアを守るための3つのポイント
静かな退職で会社で働いていくためには、最低限の働き方をしなければなりません。
キャリアを守るための3つのポイントは下記。
- 業務の優先順位を見直す
- 基本業務を高い水準で遂行する
- 専門性を磨く
それぞれ解説します。
・業務の優先順位を見直す
まず、職場でのタスクを整理し、重要度と緊急度に基づいて優先順位を設定します。
日々の業務に追われることなく、効率的に仕事を進めることができます。
最重要な業務に集中し、優先順位が低いタスクは後回しにするか、可能であれば他の人に任せるようにしましょう。
・基本業務を高い水準で遂行する
ミスを減らし丁寧に仕事をこなしたり、納期を守るという基本を徹底的に守ります。
・専門性を磨く
自分の専門分野における知識やスキルを磨き続けることで、職場での価値を高めることができます。
静かな退職を実行しながらも、専門性を高める努力を怠らないことが重要です。
・静かな退職を10年行った体験談
私は、10年間製造業で働きましたが、会社を辞めました。
振り返ると、静かな退職状態になっていました。
・なぜ10年間も静かな退職を行ったのか
私は最初からやる気がなかったわけではありません。
むしろ、入社当時はどちらかというとやる気のある会社員でした。
しかし思い返せば、つらい日々でした。
新入社員の時に、日々、孤独を感じたのです。
人間不信に感じるようになるまで。
職場の同期や、先輩、上司が、高圧的で、フレンドリーといった言葉は見当たりません。
これが、社会の厳しさなのか・・・
当時は、人あたりの強さに、ストレスを感じる毎日でした。
・出る杭は打たれるを思い知る
仕事ではプロジェクトを受け持つこともあります。
誰かに手伝ってもらったり、ほかの方の仕事のやり方を変える必要があるプロジェクトもありました。
しかし、新しいことをすると、大きく反発としてかえってきました。
理不尽だなと思うようなこともたくさんありました。
2年もたたないうちに、私は、最低限の仕事をこなせばいいという気持ちになっていました。
・10年間、静かな退職を実施して辞める決断をした理由
10年間、最低限の仕事をしていました。
というのは、理系ですが設計者を辞めて間接部門に配属してもらいました。
誰でもできることを、定時の時間まで、きっちり行う。
毎日そんな働き方をしていました。
そんな働き方をしていたものですから、昇進も周りより遅くなりました。
ふと、思ったんですよね。
自分、何してるんだろう、すごく悲しい。
こんな働き方をするために、自分は勉強してきたのだろうかと。
「見切りをつけて会社を辞めよう」
「新しいキャリアで、精一杯努力して前へ進む方が、健全ではないか。」
私は、退職を決意し、決行しました。
・静かな退職を考える人はキャリアの見直し時期
・本当にこのままでいいの？
静かな退職に興味を持った人は、自分のキャリアの見直しの時期がきたのかもしれません。
なぜなら、静かな退職を実施して、最低限の働き方をしようと思うのは、健全ではないからです。
確かに、静かな退職では、ストレスが減ります。
しかし、周りからやる気のない人と思われたり、同期より昇進が遅れたり、気持ちの良いものではありません。
・静かな退職で定年で退職してみたことを想像してみて
静かな退職を続けて、定年で退職をした時のことを考えてみてください。
ああ、いい会社員生活だったな。
そう思うことはできるでしょうか。
どちらかというと、虚しくなりませんか。
それより、自分に合った働き方を見つける方が、建設的です。
・まだまだ日本社会では静かな退職は理解が得にくい
アメリカでの、Quiet Quittingは、個人主義が強いので、個人のライフバランスや自己の権利が重視される傾向が強いです。
オープンな社会ですし、仕事の範囲や業務量に関する交渉が比較的容易です。
一方、日本では、集団の調和や協調が重視されるため、周囲との関係性を保ちながら最低限の業務を遂行する「Quiet Quitting」は難しい場合があります。
他人の目を気にする文化が根強いため、「がんばらない」働き方に対する理解が得られにくいことがあります。
終身雇用や年功序列がまだ根強く残っているため、長期間同じ会社で働くことを前提に、積極的に仕事を引き受けることが期待されます。
そのため、「Quiet Quitting」はキャリアにマイナスの影響を与えると考えられがちです。
日本の企業文化では、上司や同僚とのコミュニケーションが慎重で、直接的な交渉や意見表明が難しい場合があります。
これにより、「Quiet Quitting」を実行する際に周囲との摩擦が生じやすいです。
・過去1年間で転職を経験した人は325万人もいる（2023年）
転職といっても、めずらしい話ではりません。
下記は、総務省統計局の「直近の転職者及び転職等希望者の動向について」ですが、
就業者のうち転職者は325万⼈と１年前に⽐べ12万⼈増加（６期連続）。
また、転職等希望者は1035万⼈と78万⼈増加（10期連続、過去最多）。
という結果になっています。
2023年は過去1年で転職を経験した人は325万人もいます。
転職希望者に関しては、年々増加しています。
20代の第二新卒向けの転職サポートを紹介しておきます。
第二新卒の転職 UZUZ 20代におすすめ
| 総合満足度 | |
| 掲載メディア | 毎日新聞、日経新聞、朝日新聞、東洋経済など |
| おすすめ | 20代の第二新卒 |
| おすすめ理由 | ・内定獲得ノウハウ多数蓄積 ・ブラック企業を徹底排除 ・優良企業多数 |
| 費用 | 無料（いっさい費用はかからない） |
| 利用タイミング | ・自分の進路相談したい ・今の自分を受け入れられる求人を知りたい と思ったとき |
| 地域 | 首都圏・関西圏・名古屋・福岡の求人が中心 |
| 内定獲得期間 | 1ヶ月程度で内定を獲得する方が多いが、早い方だと1週間かからない |
| 実績 | ・就職支援実績52341名 ・入社後定着率93.6% ・登録企業者数3000社以上（大手からベンチャーまで） |
| 管理人より | 退職を考えている方は、UZUZに登録だけでもしておいたらいいですね。 |
・退職代行で静かな退職！？
今は、会社を辞めることは難しくありません。
自分で退職を伝えるのが好ましいですが、退職代行という手段もあります。
退職代行を使えば、退職の意志を直接伝えなくても、退職代行業者が代わりに伝えてくれます。
即日退職可能で、会社に退職が伝えられる日から出社は不要となります。
退職代行を使って会社を辞めるとなれば、まさしく静かな退職となりますね。
・まとめ「静かな退職のやり方10選！静かな退職を10年行った体験談」
静かな退職とは、職場で給料をもらうために最低限の仕事はするが、がんばらないことです。
若い世代を中心に、定時で退勤し、時間外に仕事を持ち込まない姿勢が見られるようになりました。
静かな退職のやり方は下記。
- 基本業務に集中する
- 時間外労働をしない
- 新しいプロジェクトを引き受けない
- 出世を目指さない
- スキルアップや自己啓発を必要最低限にする
- 仕事の悩みをプライベートに持ち込まない
- 仕事とプライベートの境界を明確にする
- 業務の優先順位を見直す
- 職場の人間関係に深入りしない
- 自分のペースを守る
静かな退職をするメリットは下記。
- 過労やストレスを避けることで、心身の健康を保てる
- 仕事に追われることなく、家族や友人との時間を大切にできる
- 余裕のある時間を副業や趣味に充てることで、自己成長を図れる
- 無理のない働き方を続けることで、長期的に同じ職場で働き続けれる
- 本当に必要な業務に集中することで、仕事の効率を上げれる
静かな退職をするデメリットは下記。
- 昇進や昇給の機会が減り、キャリアアップが難しくなる
- 上司や同僚からの評価が低くなることがあり、重要なプロジェクトや役職から外される
- 積極的な働き方をしないため、収入が一定のまま停滞する
- 最低限の業務に留まることで、仕事に対する意欲や達成感が減少する
- 新しいプロジェクトに参加しないことで、チームとの関係が希薄になる
静かな退職でキャリアを守るための3つのポイントは下記。
- 業務の優先順位を見直す
- 基本業務を高い水準で遂行する
- 専門性を磨く
静かな退職を10年間体験しましたが、建設的ではないと思いました。
例えば、出世が遅れるというのはやる気を損なうものです。
私は、見切って会社を辞めました。
静かな退職を考える人はキャリアの見直し時期です。
本当にこのままでいいのか考えてみてください。
今の働き方で定年退職した自分を想像してみてください。
まだまだ日本社会では静かな退職は理解が得にくいと言えます。
キャリアチェンジする人は珍しくなく、2023年の転職者は年間で325万人います。
会社を辞めるのが難しい人は、退職代行という手段があります。
以上、参考になれば幸いです。
