この記事の信頼性
- 筆者は京大院卒で10年間の社会人経験がある男性です。
- キャリアカウンセラーの資格を持っています。
- 会社を退職した経験があります。
退職代行を使われてショック!
対策としてどうしたらいいのか。
この悩みを解決できる記事を用意しました。
この記事で紹介する「退職代行を使われてショックを受けている方へ」を読めば、退職代行を使われた方の本当の退職理由を知る方法が分かりますよ。
本当の退職理由を知る方法
京大院卒業⇒大手メーカー10年間勤務して役職を得た後に退職⇒個人事業主のキャリアカウンセラーになった私の経験を踏まえて語ります。
記事前半では「本当の退職理由を知る方法」を、記事後半では「退職代行を使われ会社が直面するリスクと具体的にとれる対策」を解説するのでじっくり読んでくださいね。
目次は次の通りです。
・退職代行を使われてショックを受けている方へ
・直接退職を伝えてくれてもいいのではないか・・・
退職代行を使われた・・・
まさかあの人が・・・
信頼していた人の突然の退職宣告にショックを隠し切れない人事の方もいるでしょう。
なぜ、退職代行を使うのか?・・・
直接伝えてくれてもいいのではないか・・・
こんな風に思うかもしれません。
・会社を離れた理由は何?
私はキャリアカウンセラーをしていますが、人が離れていく一番の要因、それは「自尊心を傷つけられたとき」だと考えています。
これは人間関係の問題でもあります。
軽く扱われたりして、自分は大切にされていないと感じた時、「辞めようかな」と感じるのです。
自分には価値がある。
そう思いたいし、思わわれたいんです。
大切なのは、自尊心を満たしてあげること。
もちろん、給料などの待遇もあるかもしれません。
しかし、いごこちのいい場所は離れたくないものなんです。
・退職代行を使う理由は何?
退職しようと思うひとは、多少なりとも罪悪感がどこかあるんです。
会社にお世話になっているけど、途中で抜け出すようで悪いとか。
会社に迷惑がかかるんじゃないかとか。
だから、辞めるとき、引き留められるのではないかと、疑ってしまいます。
そう思えば、思うほど自分で退職を伝えづらくなる。
だから、いっそのこと退職代行を使おうとなるのではないでしょうか。
・退職代行を使われると、退職理由はわからないままになる
実は私、個人事業でスカラーシップ制度を利用して海外の人を10人ぐらい雇っていたことがあります。
当時、みんな毎日仕事をしていてくれたのですが、突然辞めるなんて言われたときには、いろいろと思い馳せましたよ。
- あの方は、毎日頑張ってくれている方だった・・・
- 戦力になっていたので、いなくなると、仕事が回らなくなるな・・・
- 報酬に不満があったのかな
- やりたいことが他にできたのかな・・・
とか、いろいろ考えますよね。
でも、直接本人に聞かな変えれば、答えってわからないんです。
退職代行ならなおさら問題です。
なぜなら、退職代行を使われると、本人との連絡ができなくなるからです。
理由は分からないまま・・・
もどかしさがありますよね。
本当の退職理由を知る方法
・退職代行の利用が急増している世の中になってきた
・私が退職代行を耳にしだしたのは・・・
私が退職代行という言葉を耳にしたのは、2020年あたりからだったと思います。
なんか、面白い会社の名前が多いななんて思っていました。
- SARABA
- 辞めるんです
- 即ヤメ
とってもユニークな名前ですよね。
こういう会社って、起業に電話をかけるとき、自分の会社を名乗るものなのでしょうか。
「もしもし、退職代行の○○です」
なんて。
そんな時、人事の方はどう受け止められるのかなんて想像します。
・退職代行の時代背景
エックスのGrok3に退職代行の時代背景を聞いてみると、
引用:エックスのGrok3
- 利用が広がり始めたのは2010年代後半、特に2017年~2018年頃から
- 注目が集まったのは2017年春に退職代行サービス「EXIT」が開始され、メディアで取り上げられたことがきっかけの1つ
- 若年層を中心に需要が増加
- ワークライフバランスを重視する価値観の変化や、ブラック企業への不満、メンタルヘルスの問題などが社会的な要因として挙げられ、こうしたサービスが注目される土壌が整った
という情報が得られました。
そもそも、会社を辞める際は言い出しにくいというのは昔からのことだったと思うので、退職代行というようなサービスが出て流行ったのは必然だったのかもしれません。
なぜなら、退職代行を使えば
- 即日で辞められる
- 退職成功率100%
- 2万円~3万円しかかからない
- 会社からの直接連絡をとらなくてもいい
なんて、甘い言葉が並べられているんですから。
辞めたくても直接辞めれない人って、多いと思います。
退職を直接言う勇気がないから、会社に踏みとどまっている人など。
つまり、退職代行が出てきて、これまで辞めたくても辞めれなくなった人が辞めれるような社会になったということですね。
・退職代行を使われ会社が直面するリスクと具体的にとれる対策
・他に同じ不満を持ち離職が増えるかもしれない
退職代行を使われた側は、1人社員が減ったという事実だけでなく、離職の要因を探すことが課題となります。
なぜなら、職場における退職希望者の数が、全従業員数に対して少数だとしても、その人たちが何らかの不満や理由を抱えている可能性があるからです。
離職の要因をつぶしこまないと、また同じように離職する人が出てきてしまいます。
1-9-90の法則は、コミュニティや社会における行動パターンに関する法則で全体の1%が積極的に行動し、9%がフォロワー的な立場で、90%が消極的に関わるというものです。
この法則を職場に当てはめると、退職を考えて声を上げる1%がいて、その背後には同じような不満を抱えつつも行動していない9%がいると考えることができるかもしれません。
つまり、1人辞める人いたら、同様の不満を持つ人が9人いるかもしれないということです。
・人材の不足やそれに伴う業務への支障
突然の退職で直面するリスクとしては、人材の不足やそれに伴う業務への支障です。
大企業などの場合は、他部署からの応援などで対応できますが、それができない少数精鋭の企業もあります。
人員の補充としては、
- 採用代行をする
- 人材派遣会社を探す
- 人材紹介会社を探す
などの対策があります。
・採用代行会社をお探しの企業様へ
採用代行会社とは、企業の採用活動を代行して支援する専門のサービスを提供する会社のことです。
下記、簡単に比較・一括お問い合わせが無料で行えるサイトです。
どんな案件が任せられるかというと、
- 求人媒体に出稿したい
- 採用サイトの改善
- 就活イベントへの出展
- 面接代行を希望
- 採用パンフレット作成
- 採用活動用の動画
- 紹介会社の活性化
- 採用フローの見直し
- 採用コストの削減
- 工数の削減・効率化
- 内定承諾率の向上
- 早期退職への対策
- 採用総合コンサル
- 面接スキルアップ
- 新規採用施策の立案
- 採用活動の丸投げ
などですね。
・人材派遣会社をお探しの企業様へ
人材派遣会社とは、企業に対して労働者を派遣するサービスを提供する会社のことです。
労働者(派遣社員)は人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先の企業に出向いて働きますが、給与の支払いや雇用に関する管理は人材派遣会社が行います。
下記、簡単に比較・一括お問い合わせが無料で行えるサイトです。
次のような案件を任せられますよ。
- 営業職
- 企画・経営企画
- 人事・総務
- 労務
- 経理・財務
- 事務・内勤営業
- 各種オペレーター
- 販売職
- 飲食・サービサー
- 美容・コスメ販売員
- ネイル・エステ人材
- ホテル・ブライダル
- 医療・介護・福祉
- 金融・コンサル
- デザイナー・コーダー
- 設備工事・技術者
など
・人材紹介会社をお探しの企業様へ
人材紹介会社とは、求職者と求人企業の間に立ち、正社員や契約社員などの直接雇用を前提として、企業に人材を紹介するサービスを提供する会社のことです。
人材派遣会社とは異なり、人材紹介会社は雇用主にはならず、あくまで求職者と企業のマッチングを行う仲介役となります。
下記、簡単に比較・一括お問い合わせが無料で行えるサイトです。
次のような案件を任せられますよ。
- 営業職
- 企画・経営企画
- 人事・総務
- 労務
- 経理・財務
- 事務・内勤営業
- 各種オペレーター
- 販売職
- 飲食・サービサー
- 美容・コスメ販売員
- ネイル・エステ人材
- ホテル・ブライダル
- 医療・介護・福祉
- 金融・コンサル
- デザイナー・コーダー
- 設備工事・技術者
など
・退職代行に対する企業の姿勢を見直す
退職代行を使われたからといって、過剰にショックを受けないようにすることが必要です。
退職の意志を伝えるために、退職代行を使った。
と客観的にとらえましょう。
そして、退職代行をなぜ使ったのか。
その理由に目を向けるべきです。
退職代行を利用した理由として、上司や会社に退職を伝えにくい環境だったというサインかもしれません。
退職代行は、今や1つのサービスと確率されています。
それを否定するのではなく、制度として受け入れる必要があります。
退職代行といういのは、労働者の権利を守るための1つの方法です。
退職手続きというのは、個人的に心理的負担が大きいため、企業はその点を理解する必要があります。
・退職代行を防ぐための職場づくり
退職代行を防ぐための職場作りとして、「自尊心を傷つけない」の視点から、大企業で10年働いたことのあるキャリアカウンセラーの資格をもつ私が解説してきます。
・「さん」づけ活動
冒頭で解説したように、離れる理由というのは、自尊心を傷つけられたときです。
人間関係において、軽く扱われるなんてことがあっては、退職代行が繰り返されるだけです。
私が過去に働いていた会社で行われた施策として、お互いを「さん」をつけて呼ぶというのがあります。
若い人へも、「○○さん」のように呼んでいました。
「さん」づけは、相手へ敬意を表す呼び方です。
さん付けで呼ぶことで、相手に対して礼儀を保ちながらコミュニケーションを取ることができます。
現代での企業文化では、フラットで協力的な関係を築くことを重要です。
「さん」づけはフラットな関係性を作るうえでも効果的です。
・フィードバックの工夫
フィードバックが悪いと、人は批判された気持ちになり、これまた自尊心を傷つけられる原因になります。
フィードバックの工夫として、「Yes、But法」というのがあります。
- Aさん(提案者):
「次のプロジェクトでは、外注を使えばコストが削減できると思います。」 - Bさん(上司/同僚):
「そうですね(Yes)、外注を使えばコスト削減が期待できますが(But)、納期のコントロールが難しくなる可能性があります。コスト以外にもリスクを考慮した上で判断しましょう。」
意見や主張を一旦受け入れたうえで、反対意見や修正点を提案する方法です。
意見が受け入れられることで、反感が出にくくなります。
さらに、反対意見や修正点を加えることで、建設的に問題点の解決をすることができます。
・透明で公平性のある評価制度の見直し
自尊心を傷つけるのは、なにも人間関係だけではありません。
評価制度も問題になるケースがあります。
例えば、ライバルとして意識をしていた同期が昇進した場合、その理由に周りが納得いくものでなければ、不公平を感じてしまいます。
自分が昇進しないのは、軽く見られているせいだ・・・
このように考えてしまいます。
しかし、評価制度は透明で公平性のあるものだったらどうでしょうか。
あの方は、TOEI600点をクリアして、○○の条件を満たしたから昇進したのか・・・
このように、周囲が納得できる評価制度を作ることも大切です。
・社員の意見を尊重する取り組み
自分の意見をいいにくい職場環境では、自分の価値を感じにくいものです。
このため、社員の意見を尊重する取り組みが重要になってきます。
例えば、社員の提案を定期的に受け入れる仕組みを準備して、フィードバックを行うことで、社員が会社に貢献していると感じることができます。
改善の提案など取り組みやすいと思いますがどうでしょうか。
社員は、上司よりも、自分の仕事の進め方について詳しいです。
このため、こうした方が、仕事が効率的になるのに・・・
なんて思っている場合があります。
そこを、改善の提案をしてもらって、効果があれば実施するのです。
そこで重要なのは、費用対効果を数字で出すことです。
この改善によって、1回あたり○○円安くなった。
このようになれば、会社としてもうれしいですよね。
社員の貢献を評価して、成果を上げた社員に表彰をする仕組みがあってもいいかもしれません。
・ワークライフバランスの推進
休暇を取得しやすくする風土も大切です。
なぜなら、自分の価値を感じる場所は、何も仕事ばかりではないからです。
もし、プライベートが充実していたら、この生活を続けたいと考えるのではないでしょうか。
そのために、今の会社を継続しないといけないと考えますよね。
このため、ワークライフバランスの推進が大切になってきます。
短期退職・離職率でお悩みの方へ
・まとめ
人が離れていくとき、それは「自尊心を傷つけられたとき」です。
これは、人間関係の問題でもあります。
人は、自分に価値を感じていたい生き物です。
しかし、それが叶わないとき、そこから離れようと考えます。
また、退職をしたいが、退職の意志を会社に伝えることができない人がいます。
そんな人は、退職代行サービスを利用する可能性があります。
退職代行サービスを使われても、ショックを受けず、退職したいと意志を表示したのだと客観的にとらえることが大切です。
退職代行サービスは、労働者の権利を守るためのサービスなのだと割り切ることが大事です。
会社ができることとしては、退職代行を利用した本当の理由を精査し、離職を防止することです。
ただし、退職代行を利用された場合、本当の退職理由は分からないままです。
その場合は、MOMURI+などを利用して、退職代行利用データを開示してもらう方法があります。
また、離職により仕事が回らなくなれば、人材の補充が必要になってきます。
- 採用代行をする
- 人材派遣会社を探す
- 人材紹介会社を探す
など一括で調べられるサービスがあるので使ってみるといいですね。
退職代行を防ぐための職場づくりとして、私が提案させていただくのは次の5点です。
- 「さん」づけ活動をする
- Yes,But法を普及する
- 透明で公平な評価制度の見直し
- 社員の意見を尊重する取り組み
- ワークライフバランスの推進
社員の自尊心を守るために大切な活動になり、これが、離職防止につながると考えられます。
以上、参考になれば幸いです。